ウレタン防水とは?どんな効果がある?
ウレタン防水は、液体のウレタン樹脂を基にした防水工事の一種で、特に屋根やバルコニー、地下などの防水に広く用いられています。
ウレタン樹脂は、液体の状態で塗布することができ、施工後に硬化して防水層を作る特性により、隙間や細かい部分にも適用できるため、非常に柔軟性のある防水方法です。
ウレタン防水は、施工後に弾力のある防水層を形成します。この柔軟性により、温度差や地震などで建物がわずかに動いても、ウレタン防水層がその動きに追従するため防水層が割れにくく、ひび割れなどを防止する効果があるため効果的に防水を保ちます。
ウレタン防水は液体の状態で塗布するため、施工中にシートのような継ぎ目ができません。そのためシート防水と比較して隙間や接合部からの水の侵入が防ぎやすくなります。特に複雑な形状を持つ屋根やバルコニー、浴室の床などに適しており、防水層が途切れることなく均等に塗布することができます。
また、紫外線や雨水に対して耐性があり、適切に施工されれば長期間にわたり防水効果を発揮します。耐久性も高く、10年から20年ほどの寿命を持つことが多いことから、定期的なメンテナンスを行うことで、長期にわたって防水性を保つことができます。
ウレタン防水層には、防音効果や断熱効果があるため雨音や外部の音を軽減することもできます。温度の変化に対する断熱効果も期待できるため、屋根や屋上の防水に使用する際には特に快適な室内環境を維持する助けにもなります。
このように、ウレタン防水は、高い柔軟性と継ぎ目のない施工が特徴で、特に複雑な形状の防水に適した方法です。また、耐久性が高く、防音や断熱効果もあるため屋根やバルコニーなどに非常に効果的ですが、紫外線に長期間さらされると劣化するため対策が必要です。